こころのケアマニュアル
~私たちにできること~

ピースマインド・イープ株式会社
災害時こころのケアチーム

自分自身でできる、こころのケア

震災直後には、気持ちの大きな動揺や、いつもの自分とは違う行動や言動を行うなどの変化が起こります。こころの強い弱いということは一切なく、強いショックを受けた時には誰にでも起こり得ることです。肝心なことは、適切な自己ケアと、積極的に周囲からのサポートを受けること。こころのケアに配慮していれば、ほとんどの人が一カ月以内にメンタル面が回復していきます。

☆ 3つのポイント ☆

1.気分転換を試みましょう
怖かった体験がよみがえった時、それを長く考え続けることはやめましょう。「明かりを点ける」「うがいをする」「マッサージする」「身体を動かす」「人と話す」など、気分を変えることを試みましょう。

2.自分を責めないように意識しましょう
「自分が○○さえしていれば…」など、客観的に考えると結びつかないことまで自らを責める材料としてしまいがちです。冷静に考え直したり、気分転換をするなどして、責める気持ちをいったんストップしてみましょう。

3.要望を伝えましょう
悲しみや辛い気持ちを抑え込んだり、話すと相手が心配するのではないかと考えて、黙ることはやめましょう。遠慮せず、窓口やボランティアの人に声をかけ、無理のない範囲で気持ちや思い、要望を伝えましょう。

ご質問、ご相談はピースマインド・イープまでご連絡ください。

ピースマインド・イープ株式会社
東京都中央区銀座3-10-6マルイト銀座第3ビル8F
TEL:03-3541-8660 FAX:03-3541-8655
URL:http://www.peacemind-jeap.co.jp/

本コンテンツの非営利目的で利用を許諾します。サポートに活用ください。なお、コンテンツの改変・削除はご遠慮お願いします。

こどもにできる、こころのケア
(対象:小学校6年生以下)

こどもは大人が思う以上に大きなショックを受けています。思いを言葉にできずにいたり、表現方法を知らずに内面に抱え込んでしまうのが、こどもの特徴です。また、こどもは出来事を主観的に(こどもの思いこみ)とらえやすく、大人が適切に修正を促すことも大切です。肝心なことは、こどもの反応に大人が早く気づき、適切なサポートを繰り返し何度も提供していくことです。こころのケアに配慮していれば、回復力のあるこどもたちは早期に元気さを取り戻していきます。

☆ 3つのポイント ☆

1.こどもの話に耳を傾けましょう
悲しみや辛い気持ちを抑え込ませることはやめましょう。こどもが体験や思いを話し出した時は、止めずに「うん、うん」と耳を傾けましょう。また、無理して心の内を話させることは逆効果になるのでやめましょう。

2.親の気持ちを引く行動を受けとめましょう
「しがみつきやこだわり行動(爪かみ、不要な物を手放さない、着替えにこだわる、など)を叱責したり、赤ちゃん返りを拒絶することはやめましょう。「大丈夫なこと」「みんな集まっているから安全であること」「必ず守ること」を言葉でも伝えましょう。抱っこする、痛いところをさする、などのスキンシップも大切です。

3.気分の切り替えを促しましょう
寝つけない、夜中に起きる(飛び起きる)、おねしょを叱ることはやめましょう。怖がっている様子であれば「抱きしめる」「身体をさする」「明かりを点ける」「顔を拭く」「お話する」「寝床にこどもの好きな物を置く」など、気分の切り替えを促しましょう。

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自分自身でできる、こころのケア

被災地以外の場にいても、被災地に家族や知り合いがいて大きなショックを受けたり、心配や不安な気持ちが大きくなり、メンタル面で大きな負担を感じている方も少なくありません。また、ニュースなどの情報が入れば入るほど、動揺が増したり、不安感が大きくなることは誰にでも起こり得ることです。必要なことは、適切な自己ケアと、積極的に周囲からのサポートを受けること。こころのケアに配慮していれば、ほとんどの人が着実に元気さを取り戻していきます。

☆ 3つのポイント ☆
※被災地に家族や親族、知り合いのいる方

1.自分を責めないようにしましょう
「自分が○○さえしていれば…」など、過去の時間を取り戻そうと、自らを責める場合があります。責める気持ちが強くなったときには、積極的に気分転換をして、責める気持ちから距離をおきましょう。

2.気分転換をしましょう
怖かった体験がよみがえった時、それを長く考え続けることはやめましょう。「明かりを点ける」「うがいをする」「マッサージする」「身体を動かす」「人と話す」など、気分を変えることを意識しましょう。

3.悲しみや辛い気持ちを抑え込むのはやめましょう
無理のない範囲で、親しい人や安心できる人に気持ちや思いを話しましょう。また、無理して心のうちを話すことは逆効果になるのでやめましょう。

☆ 3つのポイント ☆
※被災地に家族や親族、知り合いのいない方

1.思いを話しましょう
悲しみや辛い気持ちを抑え込まず、無理のない範囲で気持ちや思いを話しましょう。また、無理して心の内を話すことは逆効果になるのでやめましょう。

2.余暇を取るようにしましょう
無理に大丈夫なふりをせず、余暇の時間を十分にとるようにしましょう。

3.普段どおりの生活を送りましょう
自分の生活を必要以上に抑えすぎることをせず、できる限り普段どおりの生活を送るようにしましょう。

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こどもにできる、こころのケア
(対象:小学校6年生以下)

被災地以外の場でも、こどもは、大人たちの動揺や不安を敏感に察しています。その感覚を言葉にしづらいことはもちろん、表現するすべを知らないのが幼いこどもです。また、こどもは出来事や雰囲気を主観的に(こどもの思いこみ)とらえやすく、大人が適切に修正を促すことが必要です。肝心なことは、こうしたこどもの反応に大人が早く気づき、適切なサポートを繰り返し提供していくことです。こころのケアに配慮していれば、回復力のあるこどもたちは早期に元気さを取り戻していきます。

☆ 3つのポイント ☆

1.こどもの話に耳を傾けましょう
悲しみや辛い気持ちを抑え込ませることはやめましょう。こどもが体験や思いを話し出した時は、止めずに「うん、うん」と耳を傾けましょう。また、無理して心の内を話させることは逆効果になるのでやめましょう。

2.親の気持ちを引く行動を受けとめましょう
しがみつきやこだわり行動(爪かみ、不要な物を手放さない、着替えにこだわる、など)を叱責したり、赤ちゃん返りを拒絶することはやめましょう。「大丈夫なこと」を言葉でも伝えましょう。抱っこする、痛いところをさする、などのスキンシップも大切です。

3.気分の切り替えを促しましょう
寝つけない、夜中に起きる(飛び起きる)、おねしょを叱ることはやめましょう。怖がっている様子であれば「抱きしめる」「身体をさする」「明かりを点ける」「顔を拭く」「お話する」「寝床にこどもの好きな物を置く」など、気分の切り替えを促しましょう。

ご質問、ご相談はピースマインド・イープまでご連絡ください。

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支援者が自分自身でできる、こころのケア

大自然が起こした未曾有の震災を前に、支援者ができることは小さな積み重ねのみです。日々の活動の中で、体力面だけではなく、心理面の影響を最小限にとどめる努力が支援者には求められます。それが継続した支援、効率的な支援活動につながります。
ときに支援者は、その責任の重さから過剰な活動状態が継続したり、本人も気づかぬうちに大きな心理的衝撃を受けている場合があります。支援者は、常に適切なこころのケアの必要性を意識しながら支援活動にあたる必要があります。

※以下はボランティア活動の方など、一般的な支援者向けの内容です。

☆ 3つのポイント ☆

1.話を聞きましょう
「がんばれ」「元気を出そう」と過剰に励ましたり、「命さえあれば」「無かったと思おう」など、現実を否定することはやめましょう。災害の体験や思いを聞くときは、黙って聴き、さえぎったり、必要以上に否定しないようにしましょう。

2.働き続けることは避けましょう
休まずに支援し続けることはやめましょう。しっかりと食事と睡眠を取って、自分から意識して(積極的に)休息を取りましょう。

3.自分を責め過ぎることはやめましょう
完璧はあり得ません。自らの活動を前向きに評価しましょう。

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